旅に出たい

なんだか急に旅に出たくなった。1人か、助手席に物静かな人を連れて。

 

「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」を読み終えた。私は遠くの地域や国に行くことは、その土地の綺麗なものをみたり、美味しいものを食べたりすることが中心だと思っていた。そこに根付くものや、環境の違いから生じる人々の暮らしの違い、そういうものを知ろうと思い至らなかった。

 

旅はどこに行くかではなく、誰と行くかが大切だ。そう思ってきた。そしてそれは旅を楽しむこと、しっかり遊ぶということでは正解だろうと思う。でもそれだけじゃない。自分を知っている人が何処にもいない場所へ行くこと、自分の知らないものに囲まれる場所に行くことで出会えるものがある。そしてそれは自分が探しているものかもしれない。

 

自分の近くを散歩してるだけじゃダメだ。いやダメではないだろうけど、もう私は周囲の光景に見慣れてきてしまっている。

自発的にそんな気持ちになることはなかった。でも今はどこか遠くに行ってみたい、いかなければいけない気がする。

仕事もあるし海外は難しい。飛行機や車で行けるところだ。とにかく走っていきたい。

 

もちろん旅に出ても何も変わらないかもしれない。自分がダメなのはそんな問題ではないのかもしれない。でもとりあえず何かやってみたい。自分の内側だけに入り込むんじゃなくて、外側に目を向けたい。旅はそのきっかけになるんじゃないかと思っている。

 

行ってみようかな。とりあえず足摺岬にでも。