火をつけてハイになる

初めてタバコを吸ったのは大学4年生の頃だった。

何だったか忘れたが、何かでもらったアメリカンスピリットの1ミリ、黄色いやつだ。吸い方なんかもよく分からない。吸ってみても美味しくない、なんだこりゃと思った。それからは会話のタネとして忍ばせておく程度のものだった。飲みに行く相手が喫煙者だったらこちらも1本吸うくらいの感じだった。

大学院に入ってからもたまに吸う感じだった。タバコを吸っているととりあえず5分くらい思考を休める時間ができる。後ろ向きな思考に支配されそうになったときに少し時間をとって、落ち着きを取り戻すことができた。

仕事を始めてからしばらくは全く吸っていなかったが、ここ数年で再び吸うようになった。そう考えると仕事や社会人になってからの生活のストレスに自分はかなり蝕まれているのだろう。でも同時に手巻きタバコを始めてみたり葉巻やパイプを楽しんだりと、趣味の一部として楽しめている部分もある。

タバコを面白いと感じるなんて昔の自分が聞くと嫌な顔するだろうなとは思う。今の自分でも意外だなと思う。なんでもやってみないと案外分からないものだな。どこに面白いことが転がっているか分からない。今は興味がなくても、歳をとって楽しいと感じることもあるだろう。だから常に何かを楽しむ気持ちは忘れないでいたいものだ。

 

それこそ少し前くらいからドライブが楽しい。車は軽で良い。気が向いたときに、少し足を伸ばして、気軽に海を見に行く。そんな時間が好きだ。最近はカーシェアも多くなってきて、街中だと車はいらないという声もよく聞くようになった。でもなんだかんだ使いたいと思うときには車の予約はあんまりできなかったりするし、マイカーは持ちたいなとよく思う。

 

今の趣味を考えてみると、自分は癒しとか、ストレス・疲れからの逃避を欲しているんだろうなとわかった。はっきりと自分でそう思うことはなくても、自然と自分の行動に反映されているのだろうか。いやでも趣味ってそういうものな気もするな。自分が面白いと感じることを掘り下げていくと、自分が本当に欲しているものはなんなのかがうっすらと見えてくるのかもしれない。これから自分がどんな趣味を見つけていくのかますます楽しみだ。