ツーブロックのイメージ

例えばゴリゴリの営業マンや経営者、よくわからんビジネスとかをする人のイメージを言葉に表す際に何故かは分からないが「ツーブロック」という言葉が頻繁に使用される。あれってなんでなんだろう。

 

少し前(多分かなり前なんだけど個人的な感覚としてそう遠くない昔)にホテルのボーイの髪型にツーブロックが浸透してきているみたいな見出しのニュースがあった。それを見た時には「むしろ今までツーブロックって少なかったんだ?」と意外に思った記憶がある。

 

私はもうかれこれ15年くらい髪型はツーブロックにしてる。そしてそれは私と床屋のおっちゃんが悩み抜いた末に辿り着いた帰結だった。

元々サラサラの髪の毛だった私は少年野球を始める際にほぼ坊主みたいな髪型にしてしまい、そこで髪質が真逆の方向に変化してしまった(ついでに野球も結局すぐに辞めた)。髪を伸ばし始めるとそれはもうスチールウールみたいなチリチリの髪になってしまっていて、伸ばせば伸ばすほど膨らんでいってしまう、昔の大泉洋みたいになっていた。何より私は顔が大きいというコンプレックスを抱えていて、膨らむ髪の毛はそれをより強くさせる要因になっていた。

絶望した私はなんとかできないかと色々雑誌を読み漁ってみたり、毎日櫛を使うようにしたりと色々努力をしてみた。その中でずっと通っていた床屋のマスターにも相談してみた。そして行き着いた結論が、「顔・首周りは刈り上げてボリューム感を減らしすっきりと見せよう。トップの部分はすぐには難しいから、しっかりめに漉いていこう。」だった。

結果的にこれがしっかりとハマって、今でも自分の髪型はこれ以外にはイメージしにくい。自分のコンプレックスを抑えながらスタイリングのしやすい、自分にとって最適解が見つかったと感じている。

 

ただいつの日からか、ツーブロックと言えば冒頭に書いたイメージというような言説が多く目につくようになってきた。だから嫌だとかそういうことではないのだが、こんなに(少なくとも私にとっては)機能的で便利な髪型なのに、なんか微妙なイメージに結びつけられるんだろうと不思議に思っている。実際ツーブロックの人が多い職種とかって存在するんだろうか。統計的な調査とか是非とも実施してもらいたいものだ。